昨日は阪神淡路大震災から10年でしたね。

10年、と一言に言ったら簡単に聞こえてしまう。でもあたしらが感じる10年と、被災された方の感じる10年は全く違うものだと思う。

あたしもこの阪神淡路大震災の揺れを感じた一人。

午前5時46分。

震源からはもちろん遠く離れているけど、あたしの地元まで揺れたくらい大きな揺れ。小学校5年生だったあたしはこの瞬間に飛び起きてしまう程だった。
そして数分間身動き一つとれなかった。恐くて恐くて、あたしが今まで生きてきて体験した中で一番恐くて大きな地震だった。

朝おきて、震源が神戸だとうことがわかった。

その時のあたしにとっては、神戸は遠い街でしかなかった。でも今こうやって神戸の大学に通っていて、何年間かは神戸で一人暮らしもしてきた。

今の神戸の中心地はとってもキレイな町並みだし、これだけ見ていたら震災のことなんて微塵も感じさせない。でも神戸にいる大多数の人たちは震災を経験してきている。少なからず大学の友達も。

友達の一人はあまり大きな被害はなかったと言っていたけど、
「震災が起きた夜の月は、ものすごく大きくてきれいなオレンジ色だった」と言っていた。そして、「今思えば何か異様な夜だった」と。

昨日のニュースで、震災直後に取材した方に10年ぶりに会いに行っていた。もう80歳になるおじいさん。震災で全壊してしまった会社を立て直すために何千万も借金をして、今は会社も元に戻っていた。

「10年間を振り返ってみてどうでしたか?」という問いに対して、

「分からへん。振り返ってへんから。この10年死に物狂いに生きてきて、だけど一回も振り返ったことはない。前しか見てへんから。
(借金が完全に返し終わる)5年後には、やっと振り返れるやろ」


ものすごく力強い言葉だった。

もうあんなことは二度と起きて欲しくない。

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